新間草海の!!自問自答ブログ

転職を繰り返し、漂流する人生からつかんだ「困らない」生き方とは。
高卒資格のまま小学校の教員になった筆者のスナイパー的学校日記。
『叱らない で、子どもに伝え、通じ合う、子育て』を標榜し、一人の人間として「素(す)」にもどり、素でいられる大人たちと共に、ありのままでいられる子どもたちを育てたいと願っています。
生活の中の、ほんのちょっとした入り口を見つけだし、そして、そこから、決して見失うことのない、本当に願っている社会をつくりだそう、とするものです。
新間草海(あらまそうかい)

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中国のむかし話を、子どもたちに読んで聞かせた。


それはアジアの昔話を集めた本でしたが、こんな話です。
『中国のある地方に、ワンという男が住んでいた。
ワンは木こりで、毎日、山にでかけた。
ある朝、家の玄関で慌てふためいた。肝心の道具である斧がなくなっている。
隣の家の男が盗んだに違いないと思ったワンは、考えれば考えるほど、そう思い込む。
そういえば、昨日の帰り道、畑をたがやしている隣人の表情が変だった。
隣人の奥さんも、先日、油を借りに来たが、家の中を不自然に見まわしていた。
半月ほど前から、妙によそよそしかったことにも、気づいて、
ワンは苦しくて仕方がなくなる。

「おれは、こんなに親切にしてやってきたのに!!」

ワンはどうやって仕返しをしてやろうか、と憤懣やるかたなく、
家にじっとしていられなくなっていつもの山に来る。
仕事場の切り株に座ったとたん、足元になにかが触れた。
落ち葉をかき分けてみると、そこに自分の斧が出てきた。

そうか、この木を切り倒したあと、そのまま置き忘れてきたのか。
笑いながら思い返すと、そういえば隣人の表情はいつもあんな感じだし、
奥さんが油を借りに来るのもいつものことだし、どこもへんじゃない。

ワンが斧をもって帰宅すると、畑に出ていた隣人が、いつものように
「調子はどうだい」と声をかけてきたが、まったくふだんと同じに見えた』


この話を読んで、事実と感想に分けてみる。
赤鉛筆で事実だけに線を引かせると、
どこもかしこも、赤線だらけになる。

ところが、赤線が引かれない場所がある。
ワンさんのセリフや、考えたことの箇所であります。
不安に思ったり、怪しんだり、あれこれと思い悩むところは、
赤線ではないわけ。

ワンさんが、苦しんでいるところに、今度は青い線を引かせる。
青いクーピーで線を引いていくと、ワンさんの思考はほとんど青、である。

「青い線のところは、事実なの?」

ちがーう。

「事実でないとしたら、なにかな」

感想。


子どもたち、国語の教科書で、事実と感想を分ける訓練を積んでいるから、
こういう質問には、パッと答えるのです。事実でなければ、それは「感想」なのではないかと・・・。




まとめを書かせると、ほとんどの子が、

「ワンさんが苦しんだのは、事実よりも感想で苦しんだ。
人間と言うものは、感想で苦しむものだ」


と書いていました。
「人間と言うものは、~なものだ」という言い回しは、いつも指導しているまとめの書き方です)

アワテフタメク
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