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子どもというのは、毎日のちょっとした仕掛けや演出に
大喜びをするもので、それが登校する励みになっていたりする。
教師と言うのはいつもそんなことばかり考えて、けったいな仕事やな、と思う。



4年生くらいまでは、クイズが大好き。
どの子もほとんど、クイズときけば目が光り、怪しいやる気をみせ、
「早く問題だして」と言う。

わたしは授業は下手で、内容もまずいが、演出は好きだからどんどんとやる。

たとえば、都道府県クイズをします、という。

これをふつうに、ただ単に「都道府県を覚えなさい」というと、子どもはいやがるが、

「ハイッ!!これから、20秒・都道府県クイーズッ!!カンカンカン♪」

というと、教室中が、おっしゃー、という雰囲気になるのである。
妙なものだわい、と、わたしはカンカン言いながらいつも、思う。

1) 隣の人とペアでじゃんけんして、勝った人だけ起立!
   「うおー、勝った!おっしゃー」

2) 立った人は中部地方の県名をすべて言いなさい。時間は20秒。
   座っている人は、勝った人のをチェックしてね。ではいくよ、
   20、19、18・・・

こんなの、適当に子ども同士で言わせて確認させるだけのことだが、
華々しいじゃんけんの勝ち負けがあり、起立して目立つから、
なんだか異様に盛り上がるのである。

もっと華々しくする場合は、こんなふう。

30秒チャレーンジ!!タッタラータラタッタラー♪

わたしが怪しく歌いはじめると、高学年の場合はちょっと馬鹿にする空気も出るが
まだぎりぎり4年生だと大丈夫で、わくわく感と、ドキドキ感で子どもはみんな
そわそわし、目がぎらぎらしてくるのであります。

1) 班ごとに全員、前に出て並びなさい。
2) カードを引いて、何の地方を言うか、決めます。
   (箱を用意して、〇〇地方、と書いておく)
3) 一人ずつ順に県名を言い、全員ですべて言えたら合格!
   時間は30秒!

ほとんど、1回目では、不合格である。
だから、2回目をやる。
その間に、ちょっとだけ、仲間内の作戦タイムをとる。
すると、仲間どうしで、教え合うのである。


こういうことをやっていると、寒さも忘れます。
(実際には、教室は猛烈に寒い・・・)


さむい冬なのに!↓。