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こういう思いがあると、

「失敗しないで!」

と、どうしても

声をかけたくなるだろう、と思うのです。

そうすると、失敗を、非常に恐れる子に育ちます。




また、

一度や二度、失敗したって、どうっていうことはない。

という考えも、あります。




図工で絵を描いていて、すぐに

「ああ、だめだ。失敗かも」

という子と、

「まあ、だいたい、できたなー」

という子。



教室にはさまざまな子がいて、

できた、できなかった、成功だ、失敗だ、

という結果を、ことさらに重視する子がいるかと思えば、

いろいろと試せて、面白かったわー、とだけ、考える子もいます。



性格なのでしょうかネ?

物の扱いでも、ずいぶん違っていて、

実に気軽に、友達に自分の学用品や道具を貸している子もいれば、

絶対に貸さないし、自分の持ち物は潔癖といえるくらいにきちんと管理する子もいます。



漢字テストが90点だったとき、周囲が気の毒になるくらいめげている子もいます。

90点なら、いいじゃない、と友達に言われても、

「いや、全然、ダメだよ、こんな点数じゃ」

と、しぼんだ声で、嘆いています。



かと思えば、お気楽な雰囲気で

「さて、オレは何点でしょう?」と友達にクイズして、「60点!」 「あたり~」

なんてやっている子もいます。



こういう子どもが良い、というのではないのです。

貸すのが良いというのでもないし、貸さないのが良いのでもありません。

結果にこだわる方がよいとか悪いとか、そんなこともありません。



ただ、これはネ。

たぶん、親や先生に似たんだな、と思うんだよね。

子どもはどうしたって、周囲の人間から学ぶことが多いし、

ありとあらゆることを、影響を受け、選択してきたと思う。

だから、なおさら、子どものせいではないし、

良い悪いって話じゃあ、ないんだと思います。




大事なのは、おとなの頭の中。

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