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授業参観がありました。

中には、1歳にもならないくらいの赤ちゃんを連れて、授業参観に来る方もいる。

赤ちゃんを連れてくるの、全然問題ありません。

まったくOKです。

むしろ、わたしは赤ちゃんがくると、テンションが上がる。

授業中に赤ちゃんが泣いたりすると、子どもたちも、ほっとするんです。

みんなで、その赤ちゃんを祝福したいような、一緒に泣きたいような、抱っこしたいような気持になる。

それが、教室にいる子どもたち全員、先生、そばにいる大勢の保護者の顔が、いっせいに和むのですから、そりゃあ、赤ちゃんのもっている「なごみパワー」って、すごいものです。



ずっと、そう思ってきました。



ところが。

予期に反して、こんなことが起きました。


赤ちゃんが泣いたとき、

「ママがいるでしょ!!!」

と強い口調で言い、黙らせたのです。

「まったくこの子は泣いてばかりで、すっごい『びびり』なんですよ・・・」

ああ、もう、困ったわ、という感じでしょうか。


「びびり」って。

赤ちゃんはびびるのが普通やで。



しかし、若いママも、泣くと迷惑と思い込まされているためか、泣きやませようと

を入れ続ける。



その赤ちゃんのふくふくとした顔と泣き声と、お母さんの激しい口調がギャップがありすぎて、思わずわたしは絶句しましたが、それでもかまわず赤ちゃんが一瞬びっくりしたものの泣き続けたので、クラスは爆笑に包まれました。


でもネ・・・。

よく考えてみてくださいよ?


親に困られると、本当に赤ちゃんとしては、うんと困りますよネ。

赤ちゃんからすると、

「ねえママったら!!!あなたが困ってる場合じゃないでしょっ!」

と、つっこみたくなる場面だと思うのです。

こんな、すぐに困るようなお母さんでは、赤ん坊としてはたいへんに困る。

この世で、困ってよいのは、赤ちゃんだけだ、というのは誰の名言でしたか・・・。




親が困ると、子が困ります。

でしょう?

親は、子どもを困らせないようにしなければ・・・。



両方困ったら、万事休す。

それでも親が困るのをやめないんだとしたら・・・、

まあ、世の中、ぶっとんでる、ちゅうことになりますナ。

にこにこ