困らない叱らない。新間草海(あらまそうかい)の教室日記

漂流する人生からつかんだ「困らない」生き方とは。
転職を繰り返し、高卒資格のまま小学校の教員になった筆者のスナイパー的学校日記。
『叱らない で、子どもに伝え、通じ合う、子育て』を標榜し、一人の人間として「素(す)」にもどり、素でいられる大人たちと共に、ありのままでいられる子どもたちを育てたいと願っています。
生活の中の、ほんのちょっとした入り口を見つけだし、そして、そこから、決して見失うことのない、本当に願っている社会をつくりだそう、とするものです。
新間草海(あらまそうかい)

ふと思いついて献血をしてきました。

駅ビルの献血ステーション。


なんと、リクライニングシート!

とっても楽な姿勢で献血ができます。

おまけに目の前に専用の小型テレビがついていて、
番組をみて笑っているうちに終わる、という仕組みです。

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耳もとの、枕(まくら)のところからステレオで聞こえてきて、すこぶる快適!


ところが、400CCを取り終わるころ、看護婦さんがひょいと
足元からビニール袋をもちあげたのです。

同時に、真っ赤な液のたっぷり入った袋が目に映りました。

たっぷりの、血液。

あれ、本当はみんな、わたしの血液だったんだ・・・。

(ゲゲ・・・、ウチの血が、あんなにも・・・)

と思った瞬間。

急に頭の芯がスーと涼しくなってきて、めまいに襲われました。

あーーー・・・

声にならない声がのどからしぼりだされ、
顔色が、ゲソッと変わってくるのが自分でも分かりました。

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看護婦さん・・・。

「だいじょうぶですかッ!!」

隣のおばちゃんから、悲鳴に近い声があがる。

美人の看護婦さんが、驚いて駆け寄ってきた。


所内がざわついて、3人の看護婦が私を取り囲みました。

それまでわりと事務的な雰囲気だった献血ステーションの空気が、急変。


ひとりが血圧をはかり、もうひとりが脈をはかる。
そして、先ほどの美人看護婦が、なにを思ったのか、
私が座ってたシートをガクーーンと、さらに深く倒しました。


そのときの心境は、

「・・・ウチは、もう・・・、あかん・・・(死ぬ)」


そのまま水平になって寝ていると、美人看護婦さんが

「アクエリアスを飲めますかッ?」

ひどくあせったような声できいてきたので、
こっちも焦ってしまい、
途切れ途切れに、

「・・・あ・・・は、・・はい」

というと、すぐに奥の部屋からブルーのやつをもってきました。

しかし、冷蔵庫かなにかに入っていたのが、
急にあったかい空気にふれたからでしょうか。

そのアクエリアス(袋状)のキャップがあかない、開かない・・・。


力が入らないのです。手から握力が、消えてる。

手が動かん・・・。(*_*;


すると、それを見て、すでに悲痛な顔もちになっている美人看護婦が
私の手からアクエリアス(ふくろ状)を奪うようにしてとりました。

そして、キャップを開け、わたしの手に握らせてくれました。

そのときにかすかにふれた彼女の手の肌のきめのこまかいこと。
(どうでもいいが。)


目の前が暗くなっていたが、それを飲んでたら
そのうちしだいに落ち着いてきた。

眉間にしわを寄せて、沈痛な面持ちの美人看護婦が目の前でしきりとしゃべってる。

帰り道で、気分が悪くなったら
すぐに横になるか、もしくは、しゃがんでください、
とのこと。


え?ということは、そういう可能性があるってこと?

「いいですか、電車のホームのぎりぎりのところは絶対に!歩かないでください」

ホームから落ちるかも、ということか?

これをきいて、まためまいがしてきた。

もう帰れるかと思っていたが、そこから開放されるのに、
まだ時間がかかった。

それからさらに医者に厳重な注意をうけ、受付の人にも、すっげえ真剣な顔で、

「気分が悪くなったら!!すぐに!!すぐに、しゃがんでくださいよッ!!」

といわれて、

さっきも同じこと聞いたよ!と思いながら・・・

最後には受付が、ごていねいに

「気分の悪くなられた方へ」という印刷した分厚いカラーのパンフレットを手渡しながら、
(そんなものまで用意しとる!)

「無事にご自宅に帰られるかどうか確認が必要なので。
いいですか、必ず、かならずですよ。折り返しの電話をしてくださいねッ!」


だと。

(帰ってから、電話しといたよ・・もう二度と献血はしまい)
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