困らない叱らない。新間草海(あらまそうかい)の教室日記

漂流する人生からつかんだ「困らない」生き方とは。
転職を繰り返し、高卒資格のまま小学校の教員になった筆者の自虐スナイパー的学校日記。
『叱らない で、子どもに伝え、通じ合う、子育て』を標榜し、一人の人間として「素(す)」にもどり、素でいられる大人たちと共に、ありのままでいられる子どもたちを育てたいと願っています。
生活の中の、ほんのちょっとした入り口を見つけだし、そして、そこから、決して見失うことのない、本当に願っている社会をつくりだそう、とするものです。
新間草海(あらまそうかい)

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日本人の海外への渡航が禁止されていた「鎖国」。
(海外で5年過ごした日本人の帰国も禁止された)

もしも、秀忠や家光が、「鎖国」をしていなかったら、どうなってただろうか・・・。

当時は、それがもっぱら、日本の行く道、であった。
「この道しかない(キリッ)」
と、鎖国への道を選んだのでありました。
一説には、列強からの植民地化を避けるねらいがあったと言われています。

ところが、あとから考えると、鎖国の影響により、産業革命時代のヨーロッパの具体的な技術革新や市民革命の息遣いなどが、結果として日本にはもたらされてきていないわけで・・・。
なんとも、勿体無い。
江戸と言う時代には、旧いしきたりが重んじられ、新しい産業や考え方への革新は、注意深く避けようとする人々の気持ちがあったようです。
蘭学などへの知識欲は旺盛であったにも関わらず、学者や一部の人には伝わっていたであろう産業革命や製鉄の新技術の知識なども、惜しいことに具体的に日本の産業現場へ伝わることはなかった。

鎖国前、東アジアに日本人町をつくり、交易をしていた日本人。
もしかしたらめぐりめぐって、イギリスの産業革命や市民革命を目の当たりにして、それを日本へもたらそうとする人間も出ていたかもしれない・・・。
と、ここまで情報提供しておくと、鎖国ってどうだったの、という問いかけは、子どもたちの興味をかなりそそる「問い」になってきます。

鎖国をしてよかった、という子は、鎖国でキリシタン大名の反乱やその背後に蠢めく外国の介入を避けられたし、大きく国が割れるような大戦争が起きなかったことや、平和な260年間に日本独自の衣食住のスタイル、そして文化が熟成したわけで、よかったはず、という意見。

鎖国しない方がよかった、という子は、日本人がイギリスで産業革命を学んで取り入れただろう、という意見。また、「禁教」は信じている人にとってかわいそうだし、自由にしてあげるべきだ、という意見や、もし西洋の国と同じような時期に蒸気船をつくることができたら不平等条約を結ばずに済んだかもしれない、という意見が見られた。


ちょっと意外だったのは、子どもたちの中に、

〇領土が広がるのはよいこと

という認識があること。

このような認識は、いったいどこで、いつから学んで身につけられたものだろうか。

また、

〇強い国になればいいことがある

という意識も垣間見える。

これまた、強いことは良いことだ、という認識があるからだろう。

(強いって、何?という根本的な問いもあるが)
いったいいつ、なぜ、こうした「強い=良いこと」という図式が、INPUTされたのだろう。

つまり、
強い国にならなければ、より強い国から攻められる。

そのことの恐怖をなくさなければならない。

この設定が、どうも子どもたちにも、強く印象付けられている、ということ。


おそらく、

戦う準備を今すぐ始めろ!
さもなければ、攻められるぞ!!


この声が、大きく大きく、今、世界中を覆っているのだろう。
いつの間にか、12歳の子どもですら、そう思い始めているのだから。
おそらく、日本だけでなく、どの国の子どもも、アメリカの子も中国の子も、みんな同じように思っているのだろう。
お互いに話し合うと、そのへんが面白いことになるでしょうな。
「お前の方が攻めてきそうだ。だから俺たちは軍備をする」
「いや、お前の方が攻めてくるだろう。だから俺たちが軍備をする」
「そういいながら、お前たちは攻めてくる気でいるんだろう」
「いや、お前こそ、そう言いながら、実は攻めてこようとしているんだろう」
「いや、お前の目が信用できない。ぜったいに攻めようとしている目だ」
「いや、俺たちは正常だが、お前たちは異常だ。だから攻めるだろう」
「いや、俺たちが正常で、お前たちが異常なのだ。だから攻めてこようとしているのはお前たちだ」

こういう建設的な話し合いこそ、しっかりと世界の首脳会談でやるべきだろうネ。


写真は、ポンペ先生。

ポンペ先生2
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