前回からの、つづきです。


子どものは、簡単だ。

「キミは相手に優しくして欲しい、と思っているんでしょう。

反対に、

キミが

◯◯くんに対してやさしくしてあげよう、というのはどうなの?」


と聞くと、

「ぼくはやさしくしてあげようと思っているよ」

じゃあ、なんでねんどを触っていたのか、わけをたずねてみようよ。


すると、プロントサウルスの首が、とれそうになっていたから、なおしてあげようと思ったら、とれちゃった。

そしたら、うしろの席でそれを見てたUちゃんが、

「あっ、壊した!」

と言ったんだ、ということがわかる。




なーんだ、そうだったの。





やりたかったのは、プロントサウルスを、かっこよくしたかったということ、みんなで、いいねえ、かっこいいねえ、と言い合いたかった、ということ。お互いに見つめあって、ニンマリしたかった、ということ。

この思いは、みんなに共通のものだった、ということ。



真意を聞こうとする文化が、学校にあるか。

もしくは、子どもの周りの、大人たちの生活の中に、きちんと息づいているか。



つづく。

冬を越して生えてきたクローバー