元エンジニア・新間先生の自問自答ブログ

転職を繰り返し、漂流する人生からつかんだ「天職」と「困らない」生き方。
高卒資格のまま愛知の小学校教員になった筆者のスナイパー的学校日記。
『叱らない で、子どもに伝え、通じ合う、子育て』を標榜し、一人の人間として「素(す)」にもどり、素でいられる大人たちと共に、ありのままでいられる子どもたちを育てたいと願っています。
生活の中の、ほんのちょっとした入り口を見つけだし、そして、そこから、決して見失うことのない、本当に願っている社会をつくりだそう、とするものです。
新間草海(あらまそうかい)

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産経新聞のコラムで、イスラム国は悪者で、9条を変えて、たたくべき(戦争するべき)と言っている。
http://www.sankei.com/column/news/150207/clm1502070003-n1.html

これは、ふたつの主張をくっつけているのでわかりにくい。
分けて考える、単純化することで、整理してみると、

1)イスラム国は悪い。
2)悪い国はたたき、その国の人たちを殺すべき。


この2つの視点をもっていることが分かる。
教室では、この2点を討論の議題に据えることになる。
まだ授業はしていないけれど、改憲するようになればこれらを授業しないわけにはいくまい。

さて、上の2点のうち、1)は、イスラム国は、日本人を殺したから悪い、ということになっている。
ただし、イスラム国が殺したのか、イスラム国に住む軍人が殺したのか、というところで、把握の仕方が分かれる。
この産経コラムでは、イスラム国が日本人を殺した、ということが前提のようだ。
イスラム国、という国自体が、日本人を殺したのだろうか。
それとも、イスラム国の中にも、こういった殺人行為について、意見が分かれているのだろうか。
むしろ、強引で人を脅すやり方について、反対した人がいたという可能性はないだろうか。

反対した人がいる、という事実がもしあれば、イスラム国が日本人を殺した、という言い方は強すぎる。
イスラム国の中の、強硬派、テロ推進派が殺した、と言い方が近くなる。

また、イスラム国は悪い、ということは、イスラム国の行為の何が悪かったのか、ということについては、産経コラムはあまり分析的には書いていない。
おそらく、殺人がいけなかったのだろう。殺人というむごい行為は、いけなかった、というのだろう。普通に読めば、そうなる。

産経新聞は、
「イスラム国の中に住む一派は、日本人を、人間としてゆるされない、人を殺す、という行為で、いのちをうばった。人間としてあるまじき行為を行っている。この殺すという行為は、ぜったいにするべきではなく、いのちをうばうという点で、悪い」

というふうに言いたかったんだろうと思う。

そしてその後、

「日本はそんなことはしない。ひとのいのちをうばう、ということは人間としてするべきではない。イスラム国は、全世界が望む平和的な方法で、このことについて償いをするべきだ」

とつづけたかったんだろうと思う。

ところが、はなしが変わっていて、(なぜだ?)

2)で、殺せ、と言う。
ここが不思議であるが、おそらく、当のコラム筆者本人が、自分の言いたいことを整理できていないか、それとも、自分の論理の運び方について、破綻に気が付いていないか、だろう。

あるいは、コラム氏の子どもの頃からの成長過程で、いじめや何か、劣等感を刺激されるような辛い出来事があったか・・・。
コラム氏の今の心理状態を、彼の生い立ちなどから、全て話してもらうなどして、本当の意味で理解しないと、彼の言いたいことは半分もわからない。


まあ、論理展開の無理はひとまずおいておいて、次に、言及されていないことについて、コラムのつづきはどうなるのだろう。予想してみる。

2)では、殺せ、と言っているのだから、殺しに行く人が必要だ。
その殺しに行く人は、いったい誰なのか。

1)産経新聞のコラム筆者本人
2)産経新聞関係者
3)産経新聞の家族を含めた自発的渡航希望者
4)自衛隊と産経新聞関係者
5)自衛隊のみ
6)自衛隊とこの国の若者
7)自衛隊と国会議員
8)国会議員の中の有志
9)自由民主党員
10)その他

いろんな立場があるが、おそらく日本人の中のだれが殺しに行くか、コラム氏は意見を持っているのだろう。

3つめは、何人殺すか、という点。
その国の人たちのうち、何人を殺せ、と言っているか、このコラム文面だけでは分からない。
このコラムを書いた人には、意見があるのだろうが、おそらく、

A)全員みなごろし
B)イスラム国のテロまがいの行為を支持する国民だけをみなごろし
C)軍人とその家族だけをみなごろし
D)軍人だけをみなごろし
E)軍人のうち幹部だけをみなごろし
F)軍人のうち国外でテロを行う者だけをみなごろし
G)その他

この意見のうち、どれかだろうと思う。

こういったことが、くわしくは述べられていないので、コラムだけでは、意見の全体像がよく分からない。


言及されていることが少なすぎて、大仰なことだけが力強く叫ばれている。

小学校で、運動会でなにをがんばるか、ということについて、子どもが意見を出すと、

「ぜったい白に勝つ!」

という意見が出るが、そんな感覚に近い。
どうして?ときくと、

「負けたくないから!」

という。


その後、かなり討論が深まると、

「勝ち負けに関係なく、自分の最高の力を出していきたい。相手ががんばったら応援し、相手のおかげで自分も最高の力を出そうと思えるから、白も赤も、みんなが健闘することがいいと思う」

というところまで話し合いが進む。

コラム文面だけだと雑な感じを受ける。
戦争、という大変なことを書いているわりに、雑すぎる。
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