元エンジニア・新間先生の自問自答ブログ

転職を繰り返し、漂流する人生からつかんだ「天職」と「困らない」生き方。
高卒資格のまま愛知の小学校教員になった筆者のスナイパー的学校日記。
『叱らない で、子どもに伝え、通じ合う、子育て』を標榜し、一人の人間として「素(す)」にもどり、素でいられる大人たちと共に、ありのままでいられる子どもたちを育てたいと願っています。
生活の中の、ほんのちょっとした入り口を見つけだし、そして、そこから、決して見失うことのない、本当に願っている社会をつくりだそう、とするものです。
新間草海(あらまそうかい)

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たまに、低学年の教室をのぞくことがある。
熱を出して休まれた先生がいて、急きょ、わたしが朝の様子を見に行くことになった。

教室まで行くと、なんだかワイワイ騒いでいる。
無理もない。
いつもはいるはずの先生がおらず、見張っている人もいないので、しゃべったり立ち歩いたりしてる。
わたしが前のとびらを開けると、びっくりした目がいっせいにこっちを見た。

何も言わないのに、静かに席に着く。
そして、なんだか慌てて、本を出して読んだり、ノートを出したりする。
こちらをチラチラ見て、

(あの先生、5年生の先生だよ)

ナイショばなしの声で、力強く、わたしのことを言ってる。

今は、朝の学習の時間。
何も言わないのに、ほとんどの子が席に着き、すぐに学習を始めたので、私は少し拍子抜けした。

どうも、子どもというのは面白いものだ。
高学年の先生たちのことを、なんだか怖い先生だと思っているようで・・・。
私がそばを歩くと、緊張した面持ちで、みんな勉強をするふりをする。

面白い。

目の前の男の子が、漢字をたくさん書いたページを出して、澄まして字を書いていたので、

「すごいねえ。漢字たくさん書いてるねえ」

と声をかけると、男の子は、にんまり、した。


私は、字もきれいだし、なかなかやるじゃないか、と思って、この子にもう一度、

「すごいよね。朝からもうこんなに書いたの!!」

とびっくりすると、彼は、さらに、さらに、にんまりし、笑みを浮かべて、まるで大黒様のような表情になった。




すると、隣に座っていた、目のくりくりした小さな女の子が、かわいい声で指さし、

「ここ、まえに、かいたところだよ」

って。


わたしは、黙って男の子を見た。
彼の顔は今度は、口を一文字にむすんでおりました。
そして、黒板の上の方をみて、目をパチパチしておりました。



せっかくうまくいった、と思ったのにねえ・・・。

ninnmari
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