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子育てというのは、根拠のない自信がある方が、うまくいく。

そう思う。

わたしは教師をしながら、
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お恥ずかしいことにいつの間にか、「根拠」がなくても自信たっぷりな感じで、話をすることができるようになっちゃった。

実は、教師になってしばらくは、何も自信がないから、本当に悩み、迷いながらやっていた。

廊下を歩くのさえ、どうやって歩けばいいのか、分からないくらい。

どきどきしてた。

だって、教師って、正しいことをいうもんだと思ってたもの。
そして、子どもたちは、教師を、「正しいことを言う人」だと、思っているような感じだったから・・・。
(本当はちゃんと、大人の事情も汲んでいる子がほとんど)


はぁ~~・・・。

思い返すと、新人の頃は辛かったですねえ~!

自信なんて、まるっきり無いんですから!


算数をやるのも、宿題でプリントを出すのも、最初は何をやるにも、自信がなかった。

ところが教室では、「こうしましょう」という指示を待つ、大勢の子どもたちがいる。

この子どもたちを前にして、何を言っていいやら、内心は不安でいっぱいでしたね。



途中で、はっきり分かったのは、

先生が自信なさそうに、不安げに、

「じゃあ、えっと・・・昼休みはドッチボールをやるかどうするか・・・どうしよう・・・」

というようにやっていると、子どもが不安になる、ということ。

逆に、堂々と、こうしよう!と明るく言い放つと、ほとんどの結果がうまくいく。

このことが分かった時、わたしゃ、天地がひっくり返ったくらいの衝撃でしたよ。




そう考えるとね。

自信たっぷりに、明るく言い放つことのできる親こそが、子どもののぞむ親なのかもしれませんネ。


いいでしょうか? つまり、「ころぶかもしれません」が、走るのです。

「よっしゃ!!鉄棒までみんなでダッシュ!!」

と明るく言い放つから、子どもたちもみんな、先生についてきたくなる。



子どもがなかなか寝ないというとき、ふとんを敷き、電気を暗くして、ぬいぐるみを置いて、ニコニコして、子どもを寝かせるのです。とびきりの自信たっぷりな様子で。子どもが、「本当に、ぼくはこれから、ここで寝るのがイイの?」とでもいいたげな不安げな顔をしていても、自信たっぷりに、笑顔で「そうよ!寝るのが最高の幸せ!」と言い切るような感じで振舞うのです。

それを、「じゃ、寝られないから、下へ降りて行って水でも飲もうか」とか、「じゃ、ちょっとお話しようか」とか、

・・・こんなふうに、態度がはっきりと決まらないと、

子どもは不幸です。



子どもは、


「お母さんでしょ!ぼくの幸せを、きちんと分かっているんでしょ!だったら、どうするのが僕の幸せなのか、きちんと教えてよ!」


と言いたくなるでしょうね。要するに、不安になるってことです。


自信たっぷりに、


「これが、今、いちばんいいのよ!」


と、笑顔で、チャーミングに、迷わせないで、一直線に、シンプルに、明確に、分かりやすく、

伝えてほしいのです。子どもはね。



走ろうってお母さんが言うから走ったら、転んだ。

それで、母親を責める子なんて、絶対に居ないと思うね。もともと、そういう、いつもきちんと示してくれて、安心させてくれるような関係性があれば、ね。


空にぼんやりとネ!