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クラス会議のつづき。
机を動かすのを忘れてしまい、掃除の時間になると女子に怒られている男子の話のつづき。
クラス会議の場で、自ら、
「漢字練習の罰を決めれば、机を必ず動かすようになるはず」
というので、罰則(ペナルティ)を設定しようとしたところ、
そんな罰では、本当にはよくならない、という意見が出て、話し合い続行しておりました。
うちのクラスは、クラス会議ですべて結論がパッパッと出るわけがない、ということを見越しております。クラス会議で意見を言い合うだけで、時間なんてあっという間に過ぎてしまうのであります。
単純に、どうするかを選択する、というような会議であれば、そりゃあ、パッパッと進むこともありましょう。
わが学級も、クラスの係りを決めたり、林間キャンプの班を決めたり、バスの座席を決めたり、運動会の練習の計画を立てたり・・・という場面だと、そんなに時間はかかりません。
そこまでこだわる内容でもないとなれば、みんな、子どもというのは、案外サバサバしているものです。
(サバサバ、という雰囲気になっていく学級になのかもしれないが)
ところが、いろいろと身近な問題で、
困った事態、困った状況、困った心境をどう考えるか
ということになると、そうは簡単に運びませぬ。
いろいろと、実は心の動きと言うのは複雑で、あるいはありとあらゆる方向から、考えが及んでくるもので、ああも考えられる、こうも考えられる、というように、思考と言うのは拡散する傾向があるのでしょうな。
Aくんが発した考えで、Bくんの脳みそが、フル回転しだす、ということもよくある。
すると、その自分の脳みその、ある状態を説明するのに、案外と時間を要するものです。
だって、今まで、そんな考えになったことがないのだから、うまく説明をしたい、となると、言い方も言葉も、なんだか不思議と、うまく扱えなくなるのです。
「えっと、えっと、だから・・・」
と言い続けることも、子どもならたくさんあります。
それらを、辛抱強く、最後まで聞こうとするのが、大変な手間でありまして、その手間を考えると、クラス会議でなにかが
パッパッと
決まる、決められる、なんというようには、考えない方がいいのです。ハナから。
そこで、クラス会議は朝の学活の、たったの5分間だけ開催されることもあれば、木曜日の6時間目に、たっぷりとそのつもりになって話し合うこともあり、いろんな時間枠と形態があるのです。
大事なのは、
決めた時間になったら、すっぱりと止める。
これが、黄金のルールです。
でないと、長続きしない。
さて、続行していた例の机の話ですが、土日をまたいで、この火曜日にまた、クラス会議を行ったところ、
あっさりと、罰則はやめになりました。
裸の大将Mくんが、
「えっと、漢字練習は宿題でやればいいから、別に机のことではやらなくてもいいかなと」
と開始早々に意見をだし、全員がそれなら、と納得して、収束しました。
それは、また別の子が、
「とにかく動かしてなかったら、すぐに声をかけて、みんなでやればいい(動かせばいい)」
という至極単純な意見を出したことも、みんなに影響したのでしょう。
まあ、考えてみれば、単純な話だったのです。
「ようするに、やりゃあいいんだよなあ?」
と、発言力のあるFくんがつぶやいたことも、みんなの気分を変えたようです。
土日をはさむと、気分が変わるものなのです。
で、その後、じゃあ、どうする、という新たなアイデアは、出ませんでした。
なにか、新機軸を打ち出す、とか、新たなルールを創設する、とか、特別委員会を招集する、とか、
そういった、新しい動きを期待していたのですが、そういうものは、出てこなかったのです。
「じゃ、どうする?今のところ、ともかく何も手を打たないまま、ということになりそうだけど・・・」
わたしが会議の時間が終了する直前に、全員に尋ねますと、常に冷静沈着でバスケの得意なKさんが、
「先生、とりあえず、みんな机をきちんと動かしているから、しばらくこのままでいいんんじゃないですか」
と。
つまり、とくに何か新しいことをやらなくても、もう実態としては、困った状況にはなっていないので、いいだろう、ということです。全員、気を付けて(?)いるからか、サッカー男子も全員、声を掛け合って、実態としてはきちんと机を動かしている。
ということです。
つまり、これは、【解決しないけど、解消するパターン】なのです。
クラス会議をやっていると、こんなパターンばっかり。
解決感、という言葉があるのかどうか知らないけど、達成して、みんなで解決した!やった!という感覚【解決感】は一切ないのですが、気づけば、いや・・・それ、解消しているでしょ、というの。
なんで、クラス会議をしていると、こんなパターンが増えるのか、というのは、謎~!!
(写真は、田んぼで見つけた、なぞの生物αアルファくん!)
クラス会議のつづき。
机を動かすのを忘れてしまい、掃除の時間になると女子に怒られている男子の話のつづき。
クラス会議の場で、自ら、
「漢字練習の罰を決めれば、机を必ず動かすようになるはず」
というので、罰則(ペナルティ)を設定しようとしたところ、
そんな罰では、本当にはよくならない、という意見が出て、話し合い続行しておりました。
うちのクラスは、クラス会議ですべて結論がパッパッと出るわけがない、ということを見越しております。クラス会議で意見を言い合うだけで、時間なんてあっという間に過ぎてしまうのであります。
単純に、どうするかを選択する、というような会議であれば、そりゃあ、パッパッと進むこともありましょう。
わが学級も、クラスの係りを決めたり、林間キャンプの班を決めたり、バスの座席を決めたり、運動会の練習の計画を立てたり・・・という場面だと、そんなに時間はかかりません。
そこまでこだわる内容でもないとなれば、みんな、子どもというのは、案外サバサバしているものです。
(サバサバ、という雰囲気になっていく学級になのかもしれないが)
ところが、いろいろと身近な問題で、
困った事態、困った状況、困った心境をどう考えるか
ということになると、そうは簡単に運びませぬ。
いろいろと、実は心の動きと言うのは複雑で、あるいはありとあらゆる方向から、考えが及んでくるもので、ああも考えられる、こうも考えられる、というように、思考と言うのは拡散する傾向があるのでしょうな。
Aくんが発した考えで、Bくんの脳みそが、フル回転しだす、ということもよくある。
すると、その自分の脳みその、ある状態を説明するのに、案外と時間を要するものです。
だって、今まで、そんな考えになったことがないのだから、うまく説明をしたい、となると、言い方も言葉も、なんだか不思議と、うまく扱えなくなるのです。
「えっと、えっと、だから・・・」
と言い続けることも、子どもならたくさんあります。
それらを、辛抱強く、最後まで聞こうとするのが、大変な手間でありまして、その手間を考えると、クラス会議でなにかが
パッパッと
決まる、決められる、なんというようには、考えない方がいいのです。ハナから。
そこで、クラス会議は朝の学活の、たったの5分間だけ開催されることもあれば、木曜日の6時間目に、たっぷりとそのつもりになって話し合うこともあり、いろんな時間枠と形態があるのです。
大事なのは、
決めた時間になったら、すっぱりと止める。
これが、黄金のルールです。
でないと、長続きしない。
さて、続行していた例の机の話ですが、土日をまたいで、この火曜日にまた、クラス会議を行ったところ、
あっさりと、罰則はやめになりました。
裸の大将Mくんが、
「えっと、漢字練習は宿題でやればいいから、別に机のことではやらなくてもいいかなと」
と開始早々に意見をだし、全員がそれなら、と納得して、収束しました。
それは、また別の子が、
「とにかく動かしてなかったら、すぐに声をかけて、みんなでやればいい(動かせばいい)」
という至極単純な意見を出したことも、みんなに影響したのでしょう。
まあ、考えてみれば、単純な話だったのです。
「ようするに、やりゃあいいんだよなあ?」
と、発言力のあるFくんがつぶやいたことも、みんなの気分を変えたようです。
土日をはさむと、気分が変わるものなのです。
で、その後、じゃあ、どうする、という新たなアイデアは、出ませんでした。
なにか、新機軸を打ち出す、とか、新たなルールを創設する、とか、特別委員会を招集する、とか、
そういった、新しい動きを期待していたのですが、そういうものは、出てこなかったのです。
「じゃ、どうする?今のところ、ともかく何も手を打たないまま、ということになりそうだけど・・・」
わたしが会議の時間が終了する直前に、全員に尋ねますと、常に冷静沈着でバスケの得意なKさんが、
「先生、とりあえず、みんな机をきちんと動かしているから、しばらくこのままでいいんんじゃないですか」
と。
つまり、とくに何か新しいことをやらなくても、もう実態としては、困った状況にはなっていないので、いいだろう、ということです。全員、気を付けて(?)いるからか、サッカー男子も全員、声を掛け合って、実態としてはきちんと机を動かしている。
ふと気づけば、だれも困っていないので。
ということです。
つまり、これは、【解決しないけど、解消するパターン】なのです。
クラス会議をやっていると、こんなパターンばっかり。
解決感、という言葉があるのかどうか知らないけど、達成して、みんなで解決した!やった!という感覚【解決感】は一切ないのですが、気づけば、いや・・・それ、解消しているでしょ、というの。
なんで、クラス会議をしていると、こんなパターンが増えるのか、というのは、謎~!!
(写真は、田んぼで見つけた、なぞの生物αアルファくん!)