子どもがおそろしいことを教えてくれた。
「きのうね、お母さんが急にぼくをけとばしにきた」
あっけらかん、と。
半分、顔がにこにこしている。
なんだ??
目が点になりつつ、事情を聴くと、
「なんか友達と呑んで、酔っぱらって帰ってきたんだよー、そのあと、急にぼくの部屋にきて、そのときWiiやってたんだけど、急にけとばされた」
「けとばされたあと、ほっぺたたたかれて、そのあと、ひっくりかえされてたおされた」
「そんで、下にいたお父さんもたたかれたって。覚えてないって朝言ってて、そんでWiiのゲームソフト買ってもらうことになった。ごめんごめんって、すっごくあやまってた。ぜんぜんおぼえていないんだって」
なるほど、Wiiのゲームソフト、それがニコニコのわけか。
それにしても、学校や家庭訪問でもお会いしているし、なんだかとてもすてきな雰囲気をもったお母さんで、宿題も確認してくださったり、提出物もきちんとしているし、子どもが熱で早退するときも、本当にすぐに来てくださるような方。
お母さんとしては、たいへん助かる、学校としてもありがたいお母さんである。
うーん、人生いろいろあるからなあ。
まさかけとばすとは。
まあ子どもが言う「けとばす」は、どんな程度なのかわからないので、なんとも言えない。
虐待・・・。
世界中、どのお母さんも、虐待の一歩手前、二歩手前、というところにいるときがあるのかもしれないなあ・・・。
一時的なものかもしれないけど、子どもをうんとキツく、怒鳴りつけたくなるときだってあるのだろう。
教員も同じで、これまで通りの指示が通らない場合や、完全に教師の指示を無視している子、勝手なことばかり始めてしまう子、叱られている意味がわかっていないような子(多くが発達障害に自身も苦しんでいる子)
を、怒鳴りつけたくなってしまうのだ。
ここを、「怒鳴っても意味が無い」
というふうに、まずは頭で理解し、次に、怒鳴る、ではない、別の手立てがとれるようになってくると、教師としては進歩していく。
コメント一覧 (2)
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- 2012年03月04日 16:04
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ななこさん、コメントありがとうございます。<br>初任者研修、終えられましたか。お疲れ様でした!一年間、いろんなことをやりながら、という研修で、本当にたいへんだったと思います。<br>さて、閉講式での問いかけ、するどいですね。<br>本当に、毎日でも自身に問いかけなければならないかもしれません。<br>怒ってしまう、ということについて、私は、私自身に、強く言い聞かせたいのです。それで、ブログに書いています。書きながら、はやく、怒鳴る、というスタイルから脱したい、と願っています。<br>ブログっていうのは、他の人にも見ていただいていますが、自身をはげます道具になってきています。<br>ななこさん、学年末、リセットの時期です。よかったこと、進んだこと、来年もやってみたいこと、ぜひ整理しておきましょう!<br>わたしも3月は、ふりかえりの月間です。自分のために時間を用意しておきましょう!
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- 2012年03月04日 10:14
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お久しぶりです。いつも楽しみに拝見しております。<br>先日、初任者研修の閉講式で、「思いとおりにならない子どもも<br>好きですか?」と問われました。自分の指導力がないため、つい、怒ってしまうことばかりでした。そのような子どもも含めて<br>好きになれるくらいの手立てを身につけたいと、強く思いました。
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