3学期も末である。


今週は、忙しかった・・・・。

この時点で、もっとも急がれること。それは、今年度中のWISC対象者に、しっかりと道筋をつけてあげることである。
来年度、特別支援の学級に行けるのか、どうか。
個別支援の方法を、保護者と詰めていく必要がある。
もちろん、WISCの結果だけでは、保護者もなんのことやらわからない。保護者も納得する道筋と論理をもって、特別支援につなげていく方策が必要である。

そうでないと、最終学年の6年生になってしまう。
さらに、6年生の間には、中学校を見据えた進路相談を行っていかなければならない。
両親が、ともに、特別支援を了承しなければ、中学校での支援もできなくなる。
両親が1年間の間に、もっといえば9月までの半年の間に、どれだけ「特別支援に対する理解」を深めてくれるか、そこを進められるのは、担任の努力とコーディネーターの力量との相乗積だ。


一般的な学級での上記の取り組みは、どの程度必要なのか、わからないが、今年度のわたしの学級では、この1年間にWISC検査を受けた子が3人いる。どの子も、学期末、学年末を控えて、両親との話し合いが大詰めを迎えている。


そう思って、まず一人目の保護者との面談を月曜日に実施。
夕方5時に教室で面談。
学校や教室での適応不足、本人の苦しい点をお伝えしたかったが、WISC検査をしていただいた先生と保護者との間で、「家庭での子育て支援」をメインに話が展開してしまい、学校での課題はあまりクローズアップされない。ただし、そうはいっても個別支援をしばらく続けてみたい、という点で親の了解を得ることができた。次は、個別での学習が、集団での学習よりも相当な効果をあげられる、という点の資料を集め、その子の実感としても、
「わたしは教室でみんなといっしょにやるよりも、一人で先生と一対一で教えてもらうと相当理解できるのだ」
という満足感を得てもらおうと思う。
そうすれば、来年度も、おそらく「個別対応」にスムーズに入れると思う。
親も、「なぜうちの子だけ、個別対応なのか」ということについて、納得されていれば、抵抗感は無いだろう。

さて、今週はこれで終わらない。
火曜日、WISCの結果を別の子の親にお話しする。
WISCの検査をしてくれた別の機関の先生が都合でお越しにならない。
担任とコーディネーターの2名が、保護者に伝えた。
保護者も、子育ての方法で悩んでいるところがありそう。そこに共感しつつ、医療、という新しい手立てを伝える。

いきなり「医療」と言われても驚いてしまう保護者もいるが、今、医療という場が教育という分野ととても近い関係にあることを説明しながら、

「その子の特性をしっかりと把握していきたい」

という点で、両親と医療との接点、学校との接点をさぐっていく試みだ。
火曜日の面談も、まあまあねらいを達成できた。

さて、水曜日。3人目。
この日は、WISCを受けた結果をご報告した後の、2回目の面談となる。
結果が相当に厳しかったことを理解していただいているので、今回の相談でもって、すぐにでも特別支援学級へ、試しに通ってみることに同意していただけた。


WISCの検査用紙も、だんだんに見慣れてきて、コーディネーターの先生と資料をいっしょに見て、かなり話し合えるようになってきた。
うちのクラスには、数唱が大得意な子もいれば、本当に苦手な子もいて、さまざまな傾向が計れるのだなあ、と思う。
WISCが?から、?に変わることも、コーディネーターの先生に教えていただいた。


さて、木曜日。
この日はいじめの加害者側に立ってしまった子の親から、子育て相談。
両親ともども、「ぜひうちに来てお話を」ということであったので、夕方から家庭訪問。
お父様もお母様も、真剣に悩んでいらっしゃるところに、私なりの意見を伝えた。
しかし、その夜、気になって学校へ戻り、校長先生に相談すると、私の意見とまたちがった意見をされたので、それもそうだと二度、家庭訪問。夜の9時まで話し合って、だいぶ方向を見出すことができた。


で、今日。
今日はまた事件が発生。
つづきはまた。