久しぶりに、楽太郎さんの落語を聞いた。
高校生の時以来。
つまり、22年ぶり。
楽太郎さんの印象も、もちろんちがう。

おもしろいことに、記憶の中での楽太郎さんは、今でも元気にしゃべっている。
つまり、脳みその中で、楽太郎さんはちっとも年をとらず、活躍中であります。
なんだか不思議な感じがする。
私が高校生のころに見た楽太郎さんはずいぶん年上のおじさんに見えたが、あの頃の楽太郎さんはずいぶん若かったのだなあ。

酒の話、であった。
あとでホールの出口に貼られたのを見たら、

「ずっこけ」 三遊亭楽太郎、 と書いてあった。
あれは誰が書くのか。ホールの係の人だろうか。
マジックで、ずいぶん適当に書いたような字だったが・・・。

枕もおもしろかった。
のどが渇いて、寝る寸前になって、ちょいと水がわりにビールを・・・ということで始まり、結局各種の酒をかなりの量、飲んで、またビールを飲みだす、エンドレス、というのだった。これは笑った。隣の人が笑いやんでも、つぼだったらしい。私はずっと笑い続けた。

こういうのが、楽しい。


春風亭小朝さんが、

「三遊亭園朝作・牡丹灯篭より、お札はがし」

という長い話をされて、これはずいぶん貴重な舞台だった。
小朝さんが7人の役者を次々と変えて演じるのが、まあこれは力ある人だからこそできるのだなあ、とあらためてプロ、名人の境地を知りました。


その前に、春風亭昇太さんが、壺算をやった。
これは国宝の桂米朝さんでも聞いたし、桂枝雀さんでも聞いたし、いろんな人のを聞いた。けれども、何度聞いてもやはり楽しい話だ。昇太さんもうまかった。元気があるし、明るい。店の人にからむところが他の人とちがう展開だったが、ずいぶん自然だったし、昇太さんならではの工夫があったのだと思う。これは新鮮な気がした。


3学期も中途になってきたし、引越しの準備もあるし、ということで、途中の骨休み、となりました。

妻と家族に、感謝です。