タミフルと、解熱作用をおそらく含むであろう、風邪薬とをいっしょに処方されて、服用していました。

タミフルを5日分、しっかり飲んだにもかかわらず、いまだに咳がつづいています。
さらに、頭痛もあるのです・・・

なんでだろう、と悩みつつも、

「ゆっくり寝ているのが一番」

という斎藤茂吉先生のおっしゃっていた(らしい)ことにしたがって、眠っておりました。

しかし、くすりの効き目が切れるのか、ときどき、起きる。
(それはそうで、ずっと眠り続けられるわけもない)

起きたら、ひまなので、ふとんにはいったまま、読書、である。
ああ、こんなこと、病気にならないとできないなあ、と幸福感にうちふるえながらも、せっせと本を読んでおりましたら、こんな本が本棚に見つかりました。

「日本人はなぜ環境問題にだまされるのか」




これを読むと、どうやら日本人は環境問題にだまされているらしい。

「だまされるな!」

ということを、何度もおっしゃている。


ところが、疑問が湧いてきた。

私の経験上、これまで、

だまされるな!

と言いつつ、

Aをしたから、Bになったのだ、
Dになったのは、Cが原因なのだ、

と、かんたんな道筋をたくさんおっしゃる方もいたからである。

そして、それは、かなり短絡的で、どうも数限りなくある原因要素のうちの一つを、その人に都合よく強調されていることが多いからであった。


で、まゆをつばで湿しつつ、

化かされるなよ、と自分に問いかけつつ、ページをめくっていきました。


すると、どうやら、

「南極の氷は、減っているばかりでなく、増えているところもあるらしいな」

ということが分かってきました。

本当は知りませんけど。

さらに、

北極はあったかくなるが、南極はどうやら寒くなっているようだ、ということとか、

ホッキョクグマも、減っていると聞いているが、増えているところもあるらしい、とか、

思えてきました。
うまく説得されはじめたわけです。


かんたんなデータで説得されたわけですから、もちろん反論もあるでしょう。
京都大学教授として、COPを推進していた内藤先生をはじめ、脱炭素社会、循環型社会移行を訴えていた先生たちも、これはだまっているわけにいかないだろうな、と。

すると、東北大学の先生が、反論していることがわかった。


明日香壽川のペーパー
http://www.cneas.tohoku.ac.jp/labs/china/asuka/


さあ、小学4年生の子どもたちに、環境問題をグローバルにとらえよう、という「総合」の授業をすすめていたけれども、どうだったのだろうか。

先生が正しいことを教える、ということにならないと、親も心配だ。
そこで、

○○という科学者はこう言っています。
でも、それに反対して、○○と主張する科学者もいます。○○大学の○○という先生です。こんな本を出しています。

本当はどうか、しらべていくのはきみたちです。

と、授業していくしかないな。