私の勤務校の、常勤講師の先生です。
大学4年生のときに受けた採用試験で落ち、今年社会人一年目。
常勤講師として、「かなり」がんばって勤務しています。
傍目からみても、
「もう遅いから明日にすれば・・・」
と積極的に退勤をすすめないと帰らないくらい、いつまでも書類や本を見たり、明日の準備をしたりとまじめです。
7月の一次試験は楽々突破。
要するに、二次試験が問題なのです、と本人もいうくらいでした。
面接と模擬授業。この二つ。
今年は気持ちの余裕もあるし、模擬授業も本人なりにかなりがんばって考えた、そうです。
しかし、結果はアウト。
模擬授業を一度見ていて、助言もした手前、なんだか責任も感じます。
模擬授業を、3回は見ておけばよかった。
昨年助言した先生は、見事合格されましたが、一週間前から何度も練習していました。
何度繰り返しても、同じことば、同じ発問でぴたりと決まる。
子どもがどんな反応するか、それに対してどう受け、どう展開するか、緻密に考えていました。
それにくらべれば、今年の彼は、かなりアバウトだったかなと思います。
昨年の先生は、ほめるタイミングとほめ言葉まで、決めて練習していました。
今年の彼は、わたしもそこまで要求しなかったのですが、なんだか自信たっぷりの様子だったので、
「だいじょうぶかな」
と思ってしまっていた。これが私の詰めの甘さだ。
来年、と本人は思っていて、もう勉強を始めている。
そこがえらい。
あと、面接が終わった翌日、たまたま学校で会ったので感想を聞くと、
「なんだかやけに簡単な質問ばかりだったので、拍子抜けしました」
と言っていた。
これで、いや~な予感がしていたのですが、それが当たってしまった。
何度も採用試験を受けた経験から、
「試験官は、魅力のない受験者に対しては、早く終わらそうという意識と、簡単に終わらそうという意識が働く」
という法則があるとみやぶっています。
それによると、あまりにもあっけない質問がつづいたり、簡単だなあ、楽だったなあ、とふりかえるような面接は、アブナいのです。
なんだかふところをえぐるような質問や、ハッとなにかつきつけられるような質問が続いたり、個人的な考えの深部を考えさせられるような質問が続くときは、面接官が本気の証拠。
つまり、
この人は、OKかもしれない
と思っているのです。
それに真摯に答えることができれば、合格がすぐそこ、ということになります。
という私自身も、もうすぐ発表があります。ドキドキ。
どうかなーと気になりつつ、日常生活の中では、ほとんど試験のことなど忘れています。
今週末には、図工の校内研究発表。
指導案を直さないと・・・。
さて、どんな授業ができるかな。
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