着任式。
担任の先生が、順に発表されていく。
校長先生は、2年1組から発表された。
私は5年4組を観察していた。
遠くで少しわかりにくかったが、KW先生の発表のところでは、何人かがのびあがって前を懸命にみているのが見えた。2年生の時にお世話になった先生。気になる様子だ。
いよいよ、校長先生が言った。

「5年4組は、○○先生です!」

それを聞いて、元気よく返事。

「はい!」

右手を、思いきり空に向かって突き上げた。
そして、みんなの並んだ列へ向かって走った。
男子も女子も、「えー!!!」




その後の語り。

今、いろんなことを考えていますね。
思うこともたくさんあるでしょう。
しかし、いろいろなものをすべてひっくるめて、
あと199日。

5の4が終了する日には、

「よかった!」
「たのしかった!」
「ためになった!」
といえるような学級をつくっていこう。

一人ひとりが残らず成長し、心も体も大きくなり、幸せに育っていこう。
ひとと仲良くできる力、心配できる力、よわい人を助けられる力。そして、自分も助けてもらえるように、みんなに力を貸してもらえるような人になろう。

一人ではない。仲間がいるから、つらいことものりこえられる。勉強も運動も、たいへんなことだって、がんばれる。そして、その努力の199日があれば、かならずあとでふりかえって、

「たくさん努力したが、それがすべて、力になってきた。いろんなことがわかる、気がつくことができる、力がついたなあ・・・」

といえるようになっているはず。


先生は、みんながそうなれるように、力を尽くします。