6・自宅の机の周囲をかたずける気になれない
7・会社から帰宅し、会社用の鞄を置くと、どっかりとねそべってしまう
8・レポート用紙の置き場所を決めていない

これらについて書く。


転職組が勉強していくのに、最大の敵が、『疲れ』である。

「こんだけ疲れてるからな。今日は無理やな」

何度、このセリフを口走ったことだろう。
会社から帰宅し、かばんを玄関におろした瞬間、どっと疲れが自覚される。

ふふぃー

溜息にならない、悲鳴のような声まで出てくる。

腰、目、肩、それぞれに独特の、疲れ感が。

椅子に腰をかけると、もうダメである。
ねそべったりすると、もうダメ、だ。

立ち上がる気になれず、


「いいや、なあ!今日は!!!」

と自分に言ってみながら、結局、風呂に入って寝てしまう。

レポートは、今週中には無理だったのだ。
ほらみろ。


こういうことが多い。というか、ほとんど、こういうことが原因で、サラリーマンの通信大学卒業は困難だとされているのだろう。


そこで、自分をだますことにする。
どうするか。


部屋を、むちゃくちゃシンプルにすること。
余計なもの、は、すべて、というくらいに、省いていく。

まず、新聞をとらないことにした。
新聞は、けっこう、カサがある。量がある。
そして、机の上などに無造作に置かれてしまう。
これはよくない。
つまり、視覚によく入るものは、極力、なくしていきたい。
あたかも、不動産屋といっしょに、部屋の様子を見にきた、シンプルなあの当時の状態にできるだけ、部屋を近づけていく。

といっても、そんなには現実、無理である。

買い物をできるだけ、しなくなった。
雑誌も買わない。
余計なものが増えるからである。
必要最低限のものを、食料品だけを買うことにした。

すると、新聞の広告チラシや雑誌で埋まっていた居間が、そうではなくなってきた。
いつも表面が見えなかった机の上が、いつもスッキリするようになった。

また、これはもしかすると要らないな、と思うものを、1年かけて、廃棄し、整理していった。
春夏秋冬、要るか要らないか、という視点で道具を見つめ直した。

すると、また、ごっそりと整理されて、無くなるものがいっぱいあった。

1年すると、毎日、部屋がきれいで当たり前、という感覚になった。

今ふりかえると、これが第一関門であった。
要するに、サラリーマンが激務から帰宅して毎日疲れの限界を感じながら、夜間に机に向ってレポートをしあげたり本を読んだりするための、第一関門は、足元の部屋の整理だったのだ。