「そのとおり!」

このセリフが、少し、感覚を変えた。

算数の授業中。
4年、小数。

小数の定義を言わせて、再度確認したときだ。

Hさんが定義をしっかりと復唱し、わたしは心から「よく言えた!」という気持ちでもって、

「そのとおり!」

と言った。


そのとき、なぜだか、「ある状態の」笑顔が、自分の表情になっていることに気付いた。

それは、笑顔トレーニングで、毎晩風呂の中でやっている笑顔だ。

○ほおぼねを意識する。
○顔に大きな丸があると意識する。
○口角があがる。
○目は、息子のかわいらしいしぐさを思い起こすときの、やわらかい目。

この表情をしたくて練習中なのだが、いつもはかなり意識しないとできない。
それが、授業中に、一瞬にして、できた。

このことが、うれしかった。


またできるかな、と思って、その後、5分休みに子どもと話しながら、その顔をやってみた。

これまた一瞬で、その顔になれた。


ところが、次の日は、それがなかなかできない。
スケジュールがころころ変わり、余裕がなかったからか。
いや、まだそこまで練習の成果が到達できていないからだろう。
どんな余裕のない状態であっても、笑顔が出てくるように、なってみたいものだ。

今回とりくんでいる笑顔は、目がポイント。
今までの笑顔は、ほおぼねよりも下ばかり意識していた。
口角をあげることだけで満足していた。

今回は、目がポイントだ。やわらかい、包み込むような眼になっているかどうか。
眉に余計な力は入っていないか。

すこしずつだが、前進していこう。