囲碁の簡単なセットを用意した。

9路盤とよばれる、もっともシンプルなものだ。

将棋は大体の子どもがやる気を見せたが、囲碁となれば、どうか。

実験でもしてみる感もありながら、子どもたちに紹介してみると、
なんと。

いつの間にやらルールを覚えて、きちんと正対して勝負をしている。

どこでどういう情報をもってくるのか、だれかが、知っているのだ。

「Kくんが知ってるから、教えてもらった」

Iくんが片づけをしていたから尋ねると、クラスの秀才の名前があがる。

なるほどねえ。


昼休みに、囲碁の勝負をしている子どもたちを見て、なんとなしに違和感が。



そんな背中を丸めて・・・、ったくもう!!!
子どもらしくないなあ!!!
外で思い切り、遊んでおいで!!


「雨の日だけです。晴れている日は、外で遊んでおいで」

しぶしぶ、教室を出て行く子ら。



囲碁もいいけど、外遊びもね。