他の子にあれこれと命令をする子がいる。

○○ちゃんとは遊ばない方がいいよ、と他人を操作しようとする。

どうして、彼女は、つねに人間関係を格別、気にしているのだろう。
なぜ、他人を操作してまで、自分の安心感を得ようとするのだろうか。

情報操作の仕方や、仲のよい子との人間関係の固定化をはかる言動。
それが、妙に、長けている。上手だ。

人間関係の海を、たくみに泳ぎまわっているように見える。
意識的にか、あるいは無意識的にか。

おそらく、男子のほとんどは、そんな七面倒くさい手続きや思考はなしで、生きている。
それでも、まったく平気なのだ。

しかし、彼女にとっては、こうする行為に、とても意味があるのだろう。
あるいは、あったのだろう。こうまで、心理操作の技術を身につけなければならなかった理由。
そうせざるを得なかった理由があるにちがいない。


生活がタイトなのか。
スケジュールがきつく、ストレスを感じているのだろうか。
あるいは?

どこで、こういった情報操作の技術を、学んだのだろう。

この子が、本来持っていた、技術なのではない。
発明したものではない。どこかで、習ったのだ。学んだのだ。

学ばざるを得なかった、なんらかの、理由があったのだろう。


事情を理解しつつ、この子に、どう接していけば良いのだろうか。

現実的に、彼女のおかげで、混乱し、困る子がいる。
一人ではなく、数人が、困惑させられている。
時期をずらして、複数人が、入れ替わり、惑わされ、困り、相談に来る。

人を脅すような言葉に慣れていない子は、いわれただけで、びっくりするのだ。
「○○しないと、もう絶交だからね」

にらむような目つきで言われて、混乱する子が多い。


この子を、救うには?

あなたは、ありのままで、愛されている、と、伝えていくには?

人を操作しなくても、あなたを好きな人はたくさんいる、と伝えていく。
教師は、そのための、手段を見つけなくてはいけない。

さて、どうやって??