正義感が強い。
本来なら、褒めてしかるべきだ。


正確には、「正義感が強い」とは、少しちがうのかもしれない。

神経質、というべきか。


他の教室へ移動するために、整列する場面。

「ならんでください!」
「しずかにしてください!」
「右に寄ってください!」

整列させる係り、というわけではない。
だが、これを、ずーっと言い続ける子がいる。


周囲の子が、なんだこいつ、へんなことばかりいうな、という感じで見ている。

なんだろう。

どういうふうに、この子を、みていけばいいのだろう。