将棋の効用、というのがあるらしい。

以前、将棋の効用、というので文を書いた。
学級で将棋トーナメントなどをしているが、それについて職員室で話題になった。

「先生のクラス、将棋やってるね。○○くんもやってるって?よかったぁ」
とのこと。

ADHD、LD、の子の世話をしている学級の先生がおっしゃっていた。
将棋をすることで、眼球運動になるらしい。
LDに対応した視覚検査と視覚トレーニングというものがあるらしく、そのトレーニング法の中に、将棋の効用も説かれているのだとか。

その先生に、ディスレクシア、という概念を簡単に教えていただいた。

ディスレクシアとは、簡単に言うと、字がゆがんでいるように見えるなど、正確に把握できない障害のことだそうだ。
文字に関する脳の機能に問題だということで、LD、という概念がかなり広いのにくらべ、それよりも限定的な概念なのかな、と聞いていて思った。

字を読んだり書いたりすることが極端に難しいという子がクラスにはいて、気にはなっていた。
全く読み書きができないのではないが、他の子供と比べて覚える速度が極端に遅い。

こういう子にとって、将棋のような、眼球が上下左右に連続的に動くもの、あるいはそれによって的確な情報を読み取らなくてはいけないもの、は改善の為のトレーニングになるらしい。

知らなかった。

「先生、いいことやってるみたいだねえ」

とおっしゃるので、そうか、とうれしくなった。

なお、読むのはそれほど問題ないが、書くのが極端に苦手となる「ディスグラフィア」というのもある。

なるほど。
ためになった。