30代転職組・新間草海先生の『叱らないでもいいですか』

We are the 99%。転職を繰り返し、漂流する人生からつかんだ「天職」と「困らない」生き方。
高卒資格のまま愛知の小学校教員になった筆者のスナイパー的学校日記。
『叱らない で、子どもに伝え、通じ合う、子育て』を標榜し、一人の人間として「素(す)」にもどり、素でいられる大人たちと共に、ありのままでいられる子どもたちを育てたいと願っています。
生活の中の、ほんのちょっとした入り口を見つけだし、そして、そこから、決して見失うことのない、本当に願っている社会をつくりだそう、とするものです。
新間草海(あらまそうかい)

2010年04月

引越しで昔の思い出が蘇る




引越しのおかげで、ふるい本をひさしぶりに開いてみる。

押し入れの奥の、段ボール箱。
なにが入っていたか、さっぱり忘れていた。
そういえば、4年前。捨てようかどうか迷いつつ、箱に入れて持ってきたのだった。

2回目の引越しで、また迷った。
で、その末に、またしても、持ってきた。
捨てなかった。
BOOKOFFに持っていかなかった。

目の前に、たしかに、10年以上前、まだ若くて暇だったころの記憶がよみがえってくる。
結婚前の独身時代。
なぜかあんときは、時間があったので、夜になるとスタンドの蛍光灯だけで何冊も本を読んでいたのだった。


古い段ボール箱。
その中に、野村せいさんの著作もあれば、広告批評の古い号、志村ふくみさんの本、沢村貞子さんの本、そして林光など、いろいろとなつかしい本が入っていた。

中に、どくとるマンボウ青春記、の文庫本があった。
表紙も裏表紙も、ボロボロだ。
おそらく、高校生の頃から持っていたもの。
読まないでも、ずっと捨てずにとっておいたのだ。

なつかしくてめくっていると、「美ヶ原」という地名が出てくる。
高校生の頃、行けずに断念した山。
いつか行こう、と思いつつ、行かないまま。
時がずいぶん過ぎた。

若いころに、強烈に念じたこと。
それはほとんど、かなってきた。
「美ヶ原」も、いつか、かなうだろうと思う。




朝一番のスタートに取り組んでいること




大声で叱る、をやめよう。

これが、今年の目標。

それだけを念じながら職場に通い、実際、それを現在まで貫いている。

子どもたちと、丁寧なことばで話そう。
これも、取り組みたいこと。
とくに女子には、

「はい」「そうですか」「○○さんだって言ってました」「○○さんじゃないかな」「ちがいましたね」「合っていますね」「すばらしいです」「うれしいです」
などという感じの、わりと丁寧な言葉づかいを使っている。
注意するときにも同じトーンで、
「○○はやめましょう。ここは教室ですよ」
とニッコリしながら注意している。
これが、今のところやれているのが、自分では救い。

しかし、前日の疲れもあるし、朝からいろんな準備をしながら時計を見て分刻みの動きをしているとそれだけで緊張してきてしまって、子どもたちの前に立つときに、どんな顔、どんな表情をしていたらいいか、とっさに表情が出ないことがある。
今日の月曜日もそうだった。
職員室を出るときに、顔が硬直しているのがわかって、顔の表情筋を動かしながら歩いて教室へ向かった。
でも、階段をのぼっているときにも、ちっとも笑顔ができない。
ちょっと焦りながら、踊り場で立ち止まって何度も顔の体操をした。
ちょうどガラス面の額縁があったので、それに顔を写してみて、確認しようとしてみた。
顔が、かたいなあ。


それでも無理に笑顔をつくって教室に入り、

いちばんに、

「みなさん、おはようございます! 元気だねえ。いい声。ありがとう。はじめましょう!」

と言うことができた。

朝一番に、褒め言葉からスタートする。
これも、現在進行形で取り組んでいる。




田んぼの打ち合わせをJAの方と




なんと窓を開けたら、一面の雪景色。
家族で歓声をあげました。
びっくり。
5歳の息子もしばらくの間、窓の外を眺めていました。

4月中旬でこの天気。
めずらしいですよね。

この中を、土曜日の今日開かれる、JAの方との打ち合わせに出かけます。
JAの方はボランティアなので、土日に話し合うしかありません。通常はわれわれ教師と同じく、ずっと夜まで忙しく勤務されているのですから。

話し合う内容は、今度の5年生が米づくりする田んぼの年間計画と、田植え、代かきの準備等・・・。
しっかり、本格的にやる、とのこと。
楽しみな反面、つい先日まで住んでいた地域との温度差のちがいを感じます。
前年度は、

「稲?ウーン・・・、まあ、バケツ稲でいいんじゃないの?」

と、ほんとうに少しだけ、グループで稲を育てて観察した、という具合でした。


さて、土曜日の勤務。
給料や手当てはなし、です。
これも、前年度までの地域は組合が強くて、こんな土日勤務はなかったのでチガイを感じます。
どちらがよい、ということもなく、それぞれのよさがある、と思っています。

ただ、自分としては楽しい気持ちのほうが強いです。
田んぼに本格的にかかわれそうで、それも子どもたちといっしょにですから。

「みんなの方が、ぜったいくわしい!」
とおだて?ながら、子どもたちと米づくりを楽しんでいけそうです。




DIYと新学期授業準備と校務分掌と・・・




引越しを春にすると、4月1日から10日までの10日間で、5キロやせます。

なにが、と分析しますと、

1)引越し先の地域の詳細が不明で、買い物が下手。保育園に必要なグッズをそろえるのにちがう店へ何軒もはしご。
2)借りた新しい家が修復必要な場合に慣れないDIYをすること。
3)やったことのない校務分掌の引き継ぎ、一度聞いても理解できないこと。
4)黄金の三日間はじめ、最初の単元の組み立てをする時間捻出が困難。
5)教科書が変わり、教科書を前に、考え込む・・・。
6)見たことのない新教材を主任先生が取りまして。
7)ごみの分別の仕方が細かすぎてごみ出しに躊躇しているうちに家の中がごみだらけに。
8)事務の先生に提出する「新しく赴任された先生の提出する書類一覧」を書くのに時間かかる。
9)新しい地区の自治会と春の花見の会の担当者から声がかかり土曜日に地元の公園へ下見に行くことに。
10)保育園の先生と面接。
11)引越しの荷物段ボールに書いてある内容とふたを開けて出てくるものがちがうので、夫婦喧嘩。
12)つめきりがどこをさがしても出てこない。
13)春のキャンプの下見に行くことを学年の先生と打ち合わせするも、その最中に眠たくてあくびを連発。
14)授業参観がもうあるなんて!!
15)登校班の地区の名前も訳がわからんのに、家庭訪問の予定を今週中に立てるようにと!
16)教材屋さんが複数来校。どの人がどの会社の人なのか、まちがえる。
17)校舎の中で迷う。

おそらく、こうしたことが原因で、5キロやせたと思います。
もう4月が終わる、という夢を見ました。
でも、まだ10日です。




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