困らない叱らない。新間草海(あらまそうかい)の教室日記

漂流する人生からつかんだ「困らない」生き方とは。
転職を繰り返し、高卒資格のまま小学校の教員になった筆者のスナイパー的学校日記。
『叱らない で、子どもに伝え、通じ合う、子育て』を標榜し、一人の人間として「素(す)」にもどり、素でいられる大人たちと共に、ありのままでいられる子どもたちを育てたいと願っています。
生活の中の、ほんのちょっとした入り口を見つけだし、そして、そこから、決して見失うことのない、本当に願っている社会をつくりだそう、とするものです。
新間草海(あらまそうかい)

2008年05月

プールを掃除する。4年生と3年生で、プール槽の外、つまりプールサイドや更衣室やくつ箱、を清掃することになっていた。3年生の先生と打ち合わせをして、先に4年生がやることになった。その後の残り、やりきれなかった分を、3年生がする、というのだ。4年生70人 …
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学級経営案をもちよって、初任者が集った。指導主事のお話を聞く。それぞれの学級の様子を出し合う。「苦しいです。」目の前の、スーツ姿の仲間が、口を開く。冒頭から、重苦しい話題になりそうだ。・授業の始まりに、時間がかかる。・子どもたちの中の、リーダー格の子 …
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ピーマンの絵を描いた。昨年、同時期に、ソラマメの絵を描いている。同じ絵ではつまらないだろう、と考えた。ピーマンは、形がふにゃふにゃしている。安く、たくさん、手に入る。ただし、ソラマメほど、大きくない。どうしようか、迷った。題材として、どうか。ふさわし …
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総合的学習、で環境問題を扱う。最初、環境問題を、かなりしぼった方がよいのではないか、と考えた。水、とか、農、とか、食、とか、というふうに。なぜなら、環境問題、というのが漠然としすぎていて、難しいからだ。さらに、環境問題、という言葉で、本をさがすと、た …
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放課後、静かな教室で、じっと考える。机をみまわし、今日の、その子の、動きを思い起こす。その日に、見つけた良さを、記録する。目標がある。一日、3人。もっと書ければ、書く。書けないときも、3人、3人、と唱えて、書くように努力する。自分に、それを、課す。八 …
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だんだん、図工の授業がいちばんむずかしい、と思うようになった。図工で、子どもたちを満足させられる、ということは、相当な力がある証拠なのではなかろうか。・・・と、最近、思うようになった。絵をかかせるにも、筆がすすまない。色をつくらせるにも、手がうごかな …
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正義感が強い。本来なら、褒めてしかるべきだ。正確には、「正義感が強い」とは、少しちがうのかもしれない。神経質、というべきか。他の教室へ移動するために、整列する場面。「ならんでください!」「しずかにしてください!」「右に寄ってください!」整列させる係り …
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物を投げる、という態度を、きびしく戒めている。なにもそこまで、という意見もあるかもしれない。だが、教室の中で、物がとぶ、という状態が、ふつうではない、という気がしている。最初、ケシゴムのカスが、飛んだ。すぐに立たせた。なにをしたのかを確認し、クラスの …
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土曜日。幼稚園の親子レク、というイベントがあった。入園やクラス替えのあった機会に、親子ともども、親睦を深めようとするものだ。親もかなりの数が参加している。100人程度の児童数、両親やジジババも含め、300人程度のビッグ企画になった。これが、幼稚園の周 …
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個人面談。いったい、どうしたらよいのか。母親が、目の前に、小さなペットボトル容器を差し出した。「これ、家で使っている水なんです」この方の面談時間も終わりが近くなり、あとは算数の勉強の話などして、そろそろお終いにしよう、と考え始めた矢先だった。コーチの …
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○○先生がこうしているのは、こういう意味があるんじゃないかと思いました。△△先生が、ああしているのは、これこれこういう効果があるんじゃないかと思いました。お互いのやっていることを認め合うこと。そして、学級担任がやろうとしていることを、認めていくという …
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思うところがあり、近くの保育園へ出かけ、園長先生と話した。ゆったりとした園庭。にこにこした園長先生。笑顔がとびきりだ。この笑顔で迎えられたら、子どもたちもさぞうれしいだろう。プロの笑顔。昨年、40周年を迎えられたそうだ。10年間の無認可期間を経て、苦 …
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個人面談。初日。紺色のスーツ姿で迎える。教員も保護者も、両方とも、いくぶん緊張している。不思議なことに、今日はこんなことを話してくれました、というたわいのない、一つのエピソードを話しただけで、とたんに打ち解けて行く。おもしろいな、と思う。同じプロジェ …
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少し前のことになるが、モンゴルの音楽グループ、「アジナイホール」を聴きに行った。昨年度の学年主任の先生が、「教師は、心のエネルギーが要る。たえず、自分の心に、さまざまな形のエネルギーを貯蓄していくこと。いくら貯めても、貯めすぎることはない。それは必ず …
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前述の、著書を読み込んでいる。「発達障害の子どもたち」杉山登志郎・著泣けてくる。P206「通常クラスには参加できない高機能自閉症の児童の保護者が、ようやく特別支援クラスへの転級を納得したが、実際に行かせてみると個別への対応は何もなく・・」個別の対応がない …
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こだわりの強い自閉症児。トイレの水を、何度も流す。時には、1時間もトイレにいる。そして、水を流し続ける。何度も、何度も、やりつづけてやめようとしない。母親は困った。やめなさい、と怒鳴る日々が続いたそうである。子どもがトイレに入ると神経が苛立つ。トイレ …
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4月のある日。なぜだか、子どもが、がんばっているなあ、と共感できた。朝から。学校に来たくない子もいるだろうに、全員、来ているなあ。と思えた。心から。そうすると、なんだかけなげになって、「みんな、がんばっているなあ!」と素直に口に出てきた。朝読書で、本 …
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周囲の先生に、どう見られるかが気になる。校長先生にはどう見られるだろうか。教頭には?隣のクラスの学年主任には?他の学年の先生には?そういうことを考えることで、余計なエネルギーを消費し、疲れている気がする。そのことが、子どもにはねかえってしまう。子ども …
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川を歩く。JRの駅から、緑化公園をめざす。途中、いろんな草や木を見て歩く。柿の木がある。葉を見て、びっくりした。なんとも新しく、やわらかそうにみえる。こんなに、おいしそうな葉なのか。そういえば、柿の木は、季節が秋にならないと、気をつけて見ていないかもな …
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2年生が、校内探検、と称して、学校中を探検して回っていたのだが、担任の先生に連れられて、職員室も見に来たのだ。職員室の扉はしまっている。だから、がやがやという声と気配と、担任の先生のはりあげる声で、子どもたちが来たことがわかった。2クラスだから、2人 …
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二人会。三枝さんが最近とりくんでいるネタ、今回はかなりよくなっていた。最後、兄弟が集まって、米寿の祝をふりかえるシーン。ケーキに88本もろうそくを立てようと提案した末っ子の修平と、長男・信一郎が少しばかり言い合うシーン。「今日は、ご苦労さんやったな。 …
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