困らない叱らない。新間草海(あらまそうかい)の教室日記

漂流する人生からつかんだ「困らない」生き方とは。
転職を繰り返し、高卒資格のまま小学校の教員になった筆者のスナイパー的学校日記。
『叱らない で、子どもに伝え、通じ合う、子育て』を標榜し、一人の人間として「素(す)」にもどり、素でいられる大人たちと共に、ありのままでいられる子どもたちを育てたいと願っています。
生活の中の、ほんのちょっとした入り口を見つけだし、そして、そこから、決して見失うことのない、本当に願っている社会をつくりだそう、とするものです。
新間草海(あらまそうかい)

2008年03月

いなほ保育園。卒園式。園の看板がない。地図で探しながら行く。家畜がいるのに、あまりにおいがない。土の上に糞はある。おそらく、かなりの量を人力でどこか別の場所へ動かしているんだろう。家畜を見ると、最初に糞に目が行くのは、もう癖になってしまっている。20代 …
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保護者会で見せるために、撮っていた子どもたちの写真。もう最後だ、というので、みんなに見せた。1学期の頃からの写真。春。桜の下で撮影した集合写真がある。「あれ?こんな写真、撮ったっけ?」もう忘れている。授業中の写真。図工で作品づくりに取り組む写真。花に …
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異なるもの、異人の世界をえがいた映画作品が、大きなヒットとなりました。宮崎駿さんの「もののけ姫」や、「千と千尋の神かくし」です。自然界の倫理と人間のエゴの対立、という単純な構図では割り切れない、現代社会の大きな問題を扱っているようでした。「自然と人為 …
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異なるものを排除しようとするのか、それとも認めていくのか。人間社会にもいろいろありますが、異なるものだからこそ、認めようとして近づいていく、相手の言うことをよく聴こうとする姿勢が大事だと思うのです。男性と女性が惹かれあうのも、自分にはない特性を相手が …
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「河童の三平」という物語があります。漫画家の水木しげるさんが描かれた作品で、河童によく似た主人公と、主人公の少年によく似た河童が入れ替わりで学校に通ったり、水泳大会で優勝したりと、仲良く過ごすのです。河童の方は、河童の国からの留学生という身分、人間界 …
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家の前の鎮守の森を散歩していると、古い小さなため池があるのです。子どもは学校が休みになると釣り糸を垂れて、ふなを釣ったりしています。最近はふなよりもブルーギルという外来の魚が入ってきたらしく、釣りあげてくるのも大半が、その獰猛な小魚となりました。「河 …
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この世のあらゆる現象は、一つ一つが本当に不思議な、人知を超えた世界だと思います。森羅万象といいますが、どうしてこんなに精緻な、知恵を尽くしたような世界ができたのでしょう。考え始めると、いつも不思議で仕方がありません。陶芸家のおじさんが近所に住んでいる …
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私の住んでいるところは自然環境の豊かなところで、家の前を狸(たぬき)が通りますし夏が近づいてくると蛍の飛ぶさまが見られ、また大きな鹿が遊んでいるのも見たことがあります。これだけきくと、どんな山奥かと思われましょう?ところがさにあらず、近くに大きな幹線 …
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もう20年前になる。池下のホールに、米朝師匠がやってきた。当時高校生だった私が、小遣いをはたいて見に行くのに、決断の秒数はかからなかった。気付いた時点ですぐにチケットを買ったが、やはり席は真ん中より後ろで、くやしい思いをした。一番、米朝さんが、ノッテ …
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友人の居酒屋が閉店したときにつくったウタ。記念に残しておきます。教師になってから、行きたかったんだよ。本当は・・・。駅から離れていたけれど、ちょうどよい。店も狭いが、ちょうどよい。クリスマスには混雑したけど、界隈の連中が集まるのには、ちょうどよい。な …
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善光寺。天気がよかった。遠くの山もはっきり見えた。静かな心境がつづく。黙って、一日、すごす。めずらしい日。教師にとって、黙ってすごす一日は、かなり、新鮮。こんな時間をつくらないと、春の、あの、想像を超えた、体力の限界に挑戦する、なんとも、めまぐるしい …
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最近、神妙に長い間、かんがえにふけることがある。長いこと、教師の道をめざしてきた。その目標に到達した今、さて、ここまでは順当にきたが・・・と、考えたくなるのだ。本当にめざす教師像が、はっきりと、えがけているのだろうか。理想が、えがけているのか。このこ …
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わかれの季節。あと何日だね、という話を、子どもとするようになった。もうすぐ、卒業式、そして、修了式。新しい学年に、進級する。よかったね、成長したね、と言ってあげたい。無事に、今日、この日まで、みんなといっしょに、歩いてこれたね。学級で、詩を読んで、み …
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淹れたての珈琲が、うまい・・・。酸味、甘み、苦味・・・。それらがすべて調和するとき・・・。ぜいたくやねえ・・・。来年から新採用。今日、採用校が決まった。校長面接のために、一日年休をとる。子どもたちには悪いが、一日、自習してもらう。面接は市役所。校長と …
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生まれる前、というのはあるのかないのか知らないが、乳幼児期からそれぞれ各自の持ち味や志向、趣味、感覚、というのは異なっている。自分のことを思い出してみる。競争がきらい・・・だったと思う。(しかしその後、兄弟でけんかするようになると、勝ち負けにこだわる …
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東京落語会。イイノホール。柳家小三治さんの「初天神」。涙が出る。最高の舞台だった。この目で見れて、幸福だった。小三治さんがいて、本当によかった。落語が、ますます好きになった。まくらの時の所作から、湯飲みに手をのばすしぐさから、そこから、しびれた。この …
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茶髪。教師のいない隙に、教室の隅にクラスメートを呼びつけ、命令をする。命令に従わないと、ひどい目に合わす、と脅す。万引きしたものを、買わせる。学校に、小遣い(金)を持ってこさせる。カネをまきあげた、のではなく、売ったのだ、という。正当な行為だ。間違っ …
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ほめる、ということを考えている。ついでに、罰する、ということについても。申し訳ありません。今日の文章は、とりとめがありません。たとえば、宿題をしてこないと、立たせる。授業開始に遅れると、ごみを10個拾わせる。廊下を走ると、もう一度やりなおし。走り出し …
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2年目の担任が終わろうとしている。最近の変化。ほめる、ということ。漢字を丁寧に書いてきた子に、「えらい。ていねいだねえ」「よく丁寧にかけています」そんなふうにほめてきていた、と思う。ところが、子どもたちとのつきあいが長くなってくると、言い方が自然と変 …
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