30代転職組・新間草海先生の『叱らないでもいいですか』

We are the 99%。転職を繰り返し、漂流する人生からつかんだ「天職」と「困らない」生き方。
高卒資格のまま愛知の小学校教員になった筆者のスナイパー的学校日記。
『叱らない で、子どもに伝え、通じ合う、子育て』を標榜し、一人の人間として「素(す)」にもどり、素でいられる大人たちと共に、ありのままでいられる子どもたちを育てたいと願っています。
生活の中の、ほんのちょっとした入り口を見つけだし、そして、そこから、決して見失うことのない、本当に願っている社会をつくりだそう、とするものです。
新間草海(あらまそうかい)

2006年09月

傷つく子




叱れない子、というのがいます。

叱られると、他の子の3倍も4倍も深く傷つく子です。

ちょっと顔にカゲが見えるので、気になります。

でも、いつもはそっけない態度をとることが多いので、一見すると強い子のように思えます。

翳があるのに、そっけない態度や言葉づかいをします。だから、かわいくありません。
子どもらしさに欠ける、という印象です。

昨日、とうとう、わがクラスの、そんな感じの子と取っ組み合いをしました。
教室から出て行こうとするのを止めたのがきっかけです。
どうしても教室から出そうとしない私と、飛び出していこうとする子との取っ組み合いです。

泣きそうな顔になりながら、それでもクラスの子の前では泣きたくない、という感じでした。
顔を真っ赤にして、わたしの腕の中から出て行こうとします。
でも、今、出したら、学校から校門から出て行ってしまうかもしれない、という気がして、手を離すことが出来ませんでした。

結局、他の先生方にも声をかけて、1年生のときの担任の先生にも来てもらい、保健室でゆっくり休むまで、ことを運ぶことができました。
カーテンをしめて、薄暗いベッドの上で、30分ほどで気を取り直したようです。

近くのお友だちにちょっかいをかけて、それを注意されただけで、とたんに心の何かに火がついてしまうようです。
ちょっとした注意が、とても心を傷つけるようです。
みんなの前で、いい格好がしたい、という気持ちも人一倍強いのです。
しかし、クラスのみんなの手前、どうしても叱らなければならないときもあります。

それで迷うのです。
叱るか、叱らないか。

叱り方をスマートにできるといいのか・・・。
何がダメか、行動を具体的に指摘しながら叱る。
どうすればよいのかを示して、直ればすぐにそれをほめる。


叱り方を考えながら接しているつもりですが、授業中にまだそれを十分に発揮できない。
身にしみこむまで、叱り方について、毎日考え続けるしかない。




2学期最初の仕事は




2学期が始まった。
1日目は、子どもたちから集める物も多い。
その後、学校からの連絡事項、プリント配布や避難訓練で時間いっぱい。
みんなが持ってきた、夏休みの作品を展示しつつ、コメント書きをして、ぎりぎり時間切れでした。

こちらは久しぶりだし、2学期最初、ということで緊張感もあり、スーツにネクタイでスタート。
みんなの顔をみて、「ああまた来てくれたなあ」とうれしい気持ち。

「○○くん、元気だったか~!」

ちょっとした感動を味わっていると、子どもは
「先生、これ、いつ提出するの?」
と、のっけから事務的な話題。そんなものだよなあ。

8月中にイスを入れ替えていた。
これまでのもの、古く、木の部分がささくれだっていたものもあった。
これを高学年からもらってきた、質のいいイスと替えていた。

朝の挨拶のあと。

「先生、足がつかないよ」

一番背の低い子が、みんなから頭一つ、とび出た格好になっている。

みんなが下校した後、工具箱をだし、スパナでしっかりと低く調節しておきました。
まさか、こんな仕事を残していたとは・・・。トホホ。




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